和布刈神社(めかりじんじゃ)といえば、松本清張の愛読者なら、「時間の習俗」という作品を思い出すのではないでしょうか。
「時間の習俗」という作品の、最初に出てくるのが和布刈神社で行われる「和布刈神事」です。
「和布刈神事」とは、毎年旧暦元旦の未明に三人の神職がそれぞれ松明、手桶、鎌を持って神社の前の関門海峡に入り、海岸でワカメを刈り採って、神前に供える、という神事です。
今も行われているようで、今年もニュースなどでその様子が報道されていました。
私は松本清張の作品が好きなので、時間の習俗を読んだときから、一度は和布刈神社に行きたいと思っていました。同じ福岡県ではありますが、なかなか「よいしょ」と思い立たないと行けないものです。
しかし、やっと行ってきました。
旧暦の元旦ほどではありませんが、3月はじめの、寒い日でした。
じゅうぶん、「和布刈神事」の寒さが想像できる寒さでした。
ここから神職の方たちが下りていかれるのでしょうか?
上には関門海橋が見えます。
そういえば、この日は下関にまず渡って、海響館という水族館に行ってから、関門トンネルで門司に渡って和布刈神社に来たのですが、下関から関門トンネルに入るまでのルートが本当にわかりづらかったです。
標識は最後のほうまでなく、もう少し標識を親切にしてもらいたいものだ、と思いました。
まあ、北九州市はバリアフリー的には優れている点が多々ありますが、昔から道路標識は不親切、という傾向がありますが。
さて、3月とはいえ、本当に寒そうなこの岩場です。
すっかり冷え切ってしまって、甘いものが欲しくなった私は、帰りの高速道路のPAで、このような「あんぱん」を食べました。かわいいでしょう?
下関の海響館をはじめ、どうも下関近辺は、「ふぐ一色」という感じがしました。
海響館でも「ふぐ」がクローズアップされていて驚きました。
さて、松本清張の作品に出てくる場所、他の箇所も今後訪れてみたいと思います。
やはり自分の目で見てみると、その小説がより現実的に味わえるものですね。
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