いま、うちの学校の生徒たちは実習中です。
私たちは、実習先を巡回しては、みんながどんな様子か、見に行きます。
子どもたちの顔を見ることは、とてもうれしいことです。
学校とは違った、大人の表情で作業に取り組む姿をみると、不覚にも涙がこぼれそうになります。
そして、施設の方から、生徒たちの様子や、取り組ませている作業の話などお伺いさせていただきます。
この時間がとても貴重で、勉強になることばかりです。
思いもつかぬ大きなヒントをいただくことが、ままあります。
ところが、今年。
初めて「できないことだけ指摘する」、「叱咤」(激励はない)重視の実習先に出会いました。
今朝も、お母さんのヘルプの電話で、駆けつけました。
「ぼーっとしている」「集中力がない」etc。
子どもの目の前で、実習先の方は、「できないこと」を羅列されるとか。
そして、発作の状況などは、いくら保護者が伝えても、右から左に忘れてしまうとか。
あのね、この子は特別支援学校に通う子。
そして、ココは、知的障がいのある子どもの支援をする場所ですよね???
「できないこと」を容赦なく指摘して、そこから何が生まれるのでしょうか?
わたしもこの業界長いのですが、はじめて、「キェェェ!」とわめきたくなりました。
できないことを数えるのではなく、できることを数えたい。
不得意なことを頑張らせるのではなく、得意なことに夢中にならせて、そこからできることを増やしていきたい。
・・・というのは、当たり前の教育メソッドじゃないかと思うのですが。。。
私も自分を再度省みて、「子どもができることを数え、子どもが得意なことを一緒に楽しんで惜しげなく称賛し、一緒に育ちあう」人間であるよう、志したいと思います。
あと3日の実習。
言うべきことは私も強く伝え、実りある実習になれかし、と願います。
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