「年老いた父が、いつまで車の運転をするのを賛成できるか」
これは本当に難しい問題だな、とつくづく思います。
私の父は80近く。
まだまだ元気一杯で、地域のいろんな役も引き受け、忘年会の数など、いちおう現役社会人である私の3倍くらいあります。11月末くらいから、毎週末の予定はぎっしり、という状態です。
うらやましい限りで、私も退職後はこんな風に地域の中で生きられたらいいな、と思ったりします。
いや、「地域」に限らずとも、「仲間」と一緒に生きていけたらいいな、というか。
退職後、自分の人間関係が職場の中で完結していた、と思い知るのは辛いです。
そうそう、父の運転の話でした。
このように父は「元気一杯」なのですが、そのことと、「車という一歩間違えば走る凶器」を「安全に走行させることができる」のとは、やはり違うようにこの頃痛感することが多くなりました。
昔の父と比べて判断が鈍くなったとか、道を間違えたときに落ち着いて対処しにくくなり、母に当り散らしたりする、というようなことを母から聞くたび、暗澹たる気持ちになります。
先日はかなり遠方にある父の実家まで(走行距離にして片道800キロ程度)車で行く、と言いだし、真っ青になって止めました。「長距離だから疲れ方も半端じゃないし、向こうであっちこっち移動するわけじゃないんだから新幹線で行ったほうが私も安心だ・・・」と。父のプライドを傷つけないように、私なりに無い知恵を絞っていろいろと話しました。
しかし、車の運転に関して自信満々の父は「危ないはずがないじゃないか!」と一蹴。まったくの平行線でした。
この件はまったく別件の影響を受けて、父は新幹線で行くことが決まり、やれやれ、と思ったのですが、とにかく「年老いた父と車の運転」の問題の難しさを痛感した一件でした。
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