2023年に春が訪れています。

パレットファーム

1月2月と、本当にめまぐるしい日々でした。パレットファームを拓いてくれたのは私の父ですが、在宅で介護を続けていた父の容態が急変したのは1月20日のことでした。それから一進一退しつつも静かに父は旅立ちの準備をしていき、ついに旅立ったのは2月11日でした。最期の瞬間は家族に見守られ、最後まで話しかけられ、そしてギリギリまでそれらに応え、しずかに大きく息をひとつ吸って旅立っていきました。

生前は母と喧嘩が絶えないことも多々ありましたが、いざ父が旅立ってしまうと、母の哀しみはとても深く、家の中を歩いていても、ふと立ち止まっては「パパがいないの、どこにもいないの!」と悲痛な声を出すことも度々ありました。言い争いをしたり、喧嘩をしたりしている「表面上」の姿からはうかがい知ることのできない、ふたりの繋がりの深さを、私たちも思い知ったのでした。

父が生前、情熱を傾けてみかん畑を開墾して果樹園にした農園に、今年も春が訪れています。週に1回はやってくる、障がいある仲間たちの笑い声も響きます。父の遺志を引き継ぎ、これからも農園作業を頑張っていきたいと思います。

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