さて、2デイズライブのライブレポ、vol.3は2日目、音故知新ライブのレポートです。
前日に永遠のトップバッター、ジェイバンドは演奏を終えていたため、アコースティックtakaユニットで3曲お送りしました。
・「太陽がくれた季節」
前から一緒にしようね、と言っていたpresenceの日下部さんと、カホンでヘルプしてくれたLoudBellsの西坂さんとで、「青い三角定規」ならぬ、「丸い三角定規」。
滅多にない組み合わせで、たのしく演奏できました。
・「雨の物語」
高校の入学祝で、念願のフォークギターを買ってもらい、大学では4年間フォーク研にいた私です。
この「雨の物語」は学祭で、何度も歌いました。
前からもう一度したいな、と思っていて、進入禁止のアコ部隊で、演奏が叶いました。
このコード譜をコブチ師匠に渡したとき、折悪しく師匠はすっかり出来上がった状態で、「エーマイナーということは・・・(沈黙)・・・」と話が全然進みませんでした。
なんとか形になって、よかったです(^^)
・「海の中道」
今年カラフルに参加された、ゆらぎのJunkoさんのピアノが私は大好きで、無理をお願いして一緒に1曲させていただきました。
しかし、その後、7月後半からJunkoさんが超多忙であったことを知り、ものすごく後悔しました。
けれど、Junkoさんは「自分の勉強にもなるから」と、ステキなピアノ伴奏をつけて下さいました。
昔両親から、さんざん言われた言葉、「実った稲穂は頭を垂れる」。Junkoさんと接していると、いつもこの言葉が頭をよぎります。
「海の中道」は、地元福岡出身のミュージシャン、宇佐元恭一さんの曲です。
私が学生時代にデビューされ、ライブも見に行きました。
日本にある「ご当地ソング」の中で、もっとも美しい歌だ、と思っています。
さて、そしてこの「スーパー前座ユニット」が終了し、いよいよ音故知新ライブが本格的にスタートしました。
2番目はSpherical。
前回聴いて、もう一度聴きたいな、と思っていたボサ調アレンジの曲(すみません、曲名を知らなくて・・・)を、再び聴くことができて、うれしかったです。
ライブ前に、進入禁止の練習が終わってスタジオから出てきたら、サックス田中さんが、個人練習に入っていかれるところとすれ違いました。
あの音色は、日ごろの精進の賜物です。
Sphericalは、毎回、とても緻密な演奏で、これはギターの加藤さんの影響によるものでしょうか。
キーボードのユウキくんも、すっかりバンドに溶け込んでいました。
大体が彼は度胸があり、年の差があっても、どこにでもけっこう平気で仲間に入っていけるほうです。
これからも、どんどん音楽仲間を増やして、自分の音楽の幅も広げていってね。
3番目は、カラフルライブ初出演、farmers。
かなり前から、リーダーの只松さんとは、メールでやり取りしていたのですが、なかなかライブスケジュールと、バンドのスケジュールが合わず、やっと出演が叶いました。
私も、やっとお目にかかることができました。
会場入りする前、私が子どもを車に乗せて駐車場を探しているとき、前方から「カラフルサイトのバンドインフォで見た!」と確信できる4人が歩いてきました。
それがfarmersでした。
4人で笑いつつ、しゃべりつつ、音故知新の方に向かっていく姿をみて、「ああ、すごく仲のいいバンドなんだな」と思いました。
社会人バンドで、メンバー全員が、一緒に歩いて会場入りするって、実はあまりないんですよね。
私も毎回、1人で会場入りしています。
演奏を聴く前から、きっとすごく一体感ある演奏なんだろう、と思いました。
そして、そのとおりでした。
チャットモンチーや、椎名林檎というレパートリーを、確かな演奏力で聴かせていただきました。
ボーカルのイチリさん、独得の雰囲気があり、MCも味がありました。
「一生懸命するっていいじゃん、と思うようになりました。」
というMC。
私もまったく同感!
一生懸命、真面目、誠実、直球勝負。
こういうことをせせら笑う人とは、友だちにも知り合いにもならなくていい、と思っています。
繰り広げられる青春ミュージックの世界が、とてもうらやましく、
「いいなあ、私もゲストで混じれないもんかしら」とマジに思ったりしました。
進入禁止のトランペッター、荊木まーくんも、farmersがすごく好きだとのこと。
本当にストレートな、直球のタマが次々と飛んでくるような演奏でした。
そして4番目は、クラシックギターの大庭繁さん。
今回ばかりは、「大庭お茶目」さんというか、「大庭ぼろぼろ」さんというか。
前日Dancityライブでの、ウェディングバンドでの演奏ですっかり燃え尽き、かつ、堪能してしまったそうです。
この日の1人リハーサルをするはずの前日の夜は、ウ
ェディングバンドのビデオを何度もみては、おいしくお酒を飲んでいたとか。
あまりの音はずし、間違いに、みんなの笑いを取ることしきり。
ご本人も、いままでのライブでは見たことないくらい、満面の笑顔でした。
ま、あれもご愛嬌でしょう。
楽しめました。
5番目は進入禁止。
進入禁止は去年まで4人編成だったはずですが、今は倍の人数になっております。
前回から参加のパーカッション西坂さん。
アリが蟻地獄に落ちていくように、ずるずる、ずるずる、ずるずる、と心ならずも進入禁止の中に。
ま、今後ともよろしくお願いします。
練習もライブも、まったく差のない、「あなたの街のお茶の間バンド」と言いたいような進入禁止です。
この写真で、ドラマーのトリー内藤さんの胸に、ワッペンがついているのが見えるでしょうか。
これは、「進入禁止」のマークを、コブチ師匠の奥さん、Kimieさんが、総ラメ刺繍で仕上げたものです。
手作りのプレゼントです。
この和気あいあい、とした雰囲気が常に漂いすぎるため、ライブも緊張感限りなくゼロなのが、課題といえば課題です。
けれど、これが持ち味でもあるので、このまま「お茶の間バンド」路線を貫いていこうかな、と思っています。
6番目はLoudBellsです。
前日のSuper Sonic Orchestraと同じく、10人編成ホーンバンドです。
前日のDancityでは、ステージの上と下に分かれて立っていただきましたが、やはり前列、後列に分かれないと入りません。
ホーンが入るバンドは、やはりそれだけで迫力があります。
Super Sonic Orchestraは、ボーカルを立てないバンドですが、LoudBellsはボーカルのいるバンドです。
今回からコーラスのトモさん、パーカッションのしんのすけさんが参加。
コーラスやパーカッションが入ると、ぐっと雰囲気が出ます。
コーラスのトモさんは、ブラックミュージック的な雰囲気のとてもある方で、この方が1人ステージに立つと、雰囲気がガラリと変わる・・・と思ったのは私だけではなかったようです。
トランペットのKanaさんは、前日のSSOでも参加していましたが、結婚されるとのことで、この2デイズを最後に、両バンドから抜けられるそうです。
LoudBells終了後、リーダーの西原さんが、お祝いのベースソロを弾きました。
ベースソロが終わると、「おつかれさまでした」とKanaさんに声をかけ、会場からも「おめでとう!」の声が。
和やかなひとときでした。
7番目は、「ゆらぎ」。
「ゆらぎ」の演奏を聴くために、音故知新斜め前の東映ホテルに部屋をとった、といっても過言ではないAsanoキッズ。
どまん前に陣取ってじーーーっと構えているので、ボーカルのカルベさんがたじろいでおられました。
超多忙の日々のあと、唯一の休みをカラフルライブに費やして下さったJunkoさん。
疲労の色がみえましたが、それでも最初から最後まで参加してくださり、感謝です。
今回、一番驚いたのは、いきなりMCが「笑えるMC」になっていることで、カルベさんは、歌がうまいのはもちろんですが、しゃべりが、また上手です。
Junkoさんとのかけあいも軽妙で、面白かったです。
曲の途中で、なんの脈略もなく、
「今日は洗面器を買いました。いいものが買えました。」
と突然言われるので、思わず吹き出してしまいました。
うちの高校生の息子は、いま一番とんがっている時期で、どうかすると、猛禽類というか、猛獣というか、やたらと険しい目つきをしています。
しかし、「ゆらぎ」のときには、目元がとても和み、「ゆらぎ、MCゆるすぎやろ~」と笑顔で言うのがとても印象的でした。
大好きなユーミンの曲もあり、うっとりと聴いていたのですが、曲の途中に、すっかり出来上がったコブチ師匠が大きなゲップを!
リッチーさんから「退場」と言われ、
荊木まーくんからは、
「時と場合というものがありますよ。」
とたしなめられていました。
・・・というハプニング?は観客席でありましたが、本当に素晴らしい演奏でした。
そして、2デイズライブの最後を飾って下さったのは、1年8ヶ月ぶりにカラフルライブに帰ってきてくださった「HJ」です。
カラフルライブは、2007年、福岡市南区野多目サウンド楽器地下ホールで行った、野多目ライブが第1回です。
このときから今も参加しているのは、ジェイバンド、進入禁止、そしてHJの3つだけです。
HJさんとも、思えば長いおつきあいです。
ここも、メンバー交代をせず、今まできました。
メンバーが転勤になれば、無理をせず、活動できるようになるまで待ち、そして再始動する、というバンドです。
ベーシスト吉村さんの転勤で、しばらく活動を休止していましたが、この頃、再始動し、カラフルライブに帰ってきてくださいました。
実は、私も長くHJを知っているとはいえ、親しくお話させていただく機会はあまりなく、「私にとって、HJって、よく知っている顔見知り」という感じかな、とずっと思っていました。
ところが、
数ヶ月前、スタジオで、「今からHJの練習」と聞いて、思わず、「吉村さん、石見さん、お久しぶり!」とスタジオに乱入して挨拶してしまいました。
そのくらい、気持ちの中では近しい存在だったんだな、とその時初めて自分でも知りました。
吉村さんのベースソロ。
吉村さんは、カラフルの最初の時期から、活動のよき理解者です。
帰ってきていただいて、本当にうれしいです。
社会人の常として、転勤などによる環境の変化は避けられないものです。
しかし、一時期、好きなバンド活動を休止していても、再始動したときには、再びライブできる場所がある。
カラフルは、そんな場を提供するサークルでもありたいな、と改めて思いました。
身体が思わず揺れてしまうような、ステキな演奏でした。
そして、信じられない光景をみました。
ジャズやらどっち向いてるかよくわからんはずの、Asanoキッズが、HJの音楽に合わせて、身体をゆらして、楽しそうに踊ってました。
これも、うれしい光景でした。
2日間に及ぶ、長いライブでしたが、多くの方に見に来ていただきました。
本当にありがとうございました。
参加者のみなさんも、お疲れさまでした。
カラフルは、
・アマチュアミュージシャンのサークルであり、
・参加費は自分たちで負担し、友人知人には、極力負担をかけず、
・みんなで盛り上げあい、
・職場でも、地域でもない、音楽仲間と出会い、交流しよう。
というサークルです。
これからも非営利を貫き、理想とするサークルの形を探っていきます。
どうぞよろしくお願い致します。
来年の2デイズは、2013年8月2日3日。
清川に9月オープンする、Cavern Beatです!
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