近寄ってはいけません!ネット環境のないパソコン。

「ネットにつながっていないパソコン」とは、すなわち
●OSの更新はしていない。買ったときの状態のまま。
●セキュリティソフトのアップデートもされていない。従ってノーガード。
という状態のパソコンだと断言してかまわないと思います。

実はうちの職場にはネットにつながっていないパソコンが複数台あります。
しかも、いろんな職員がそのパソコンにUSBをさして作業しています。
そして、そのUSBは、他の共有パソコンで使用されることも当然あります。

7月10日の悪夢・・・前回の職場でのトロイ蔓延の大きな要素がこの中途半端なスタンドアローンのパソコンにあった、と私は思っています。
スタンドアローンで使うのなら、所有者は他のパソコンでは絶対に作業せず、他の誰もそのパソコンでは作業してはならないと思います。
結局7月10日の悪夢の直前、1台のネット環境のないパソコンにセキュリティソフトを入れたら、本当に100以上検出されたそうです。そのパソコンを使っていた職員の家族が、自宅パソコンにファイル交換ソフトを入れていたことも、後でわかりました。

みなさんの職場には、このようなパソコンはないでしょうか。
もしも、このようにネット接続されていないパソコンがあれば、そのパソコンは全く守られていない危険きわまりないパソコンだと断言してかまわないと思います。
そのようなパソコンには近づかない。これが怖さを知っている大人の行動です。
また、そのパソコンの所有者からデータをもらうなんてことは極力しない。
そのパソコンの所有者のUSBを自分のパソコンに検査せずに自動再生で差し込む、なんていうことは論外です。

実は、友人などに聞いてみても、このような危険信号が異常点滅しているパソコンは案外たくさん存在するんですね。OSの更新の警告に対し、「いつも後でする、にしますねえ」という人も想像以上にたくさんいます。
何をかくそう、私の実家のパソコンもセキュリティソフトは買った当初の「マカフィ3ヶ月お試し版」のみで、その後更新せずじまいでした。たまさか立ち寄った私は気づいて驚愕しました。「お父さん、ダメだよ!」というと父は涼しい顔で
「いいんだよ、お父さんのパソコンは世界で孤立したパソコンなんだ。」
・・・・・絶句。
そんなら、なぜ光につなぐ必要が???

それから父に利用状況を聞くと、町内会の資料やら福祉会の資料などのデータのやりとりがあるとのこと。まっかっかであろう父のパソコンのせいで、よそ様のパソコンがどうにかなっとりゃしないかと、それは気が気ではなく、一刻の猶予もならず、こちらでセキュリティソフトを入れました。
終始父は「そんなもんかねえ?」と言ってました。

こういう人が現実にいるんです。

パソコンセキュリティは、自分のパソコンを万全にするだけではなく、周りのパソコンの状態を熟知しておくことも大切なんですよね。なんか疑心暗鬼になるようで、イヤーな感じがしないでもないですが・・・。
しかし、感染した経験を持つと、やはり二度とごめんだ、と思います。用心はするに越したことありません。

それから、パソコンを販売する店側も、あまりパソコンに詳しくないお客さんには、販売するときにセキュリティについてレクチャーしてほしいものです。ネット契約ばかりに熱心にならず、まずはその基本のところをもう少し担ってもいいように思います。

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