テコンドーボランティア、来校!

6月10日、我が家の双子が、テコンドーボランティアとして、病棟の授業にやってきました。

授業テーマは、「韓国を知ろう」。
第1部は、民族衣装や、芸能や、食べ物など「文化一般」について。
第2部は、テコンドーを中心に「スポーツ」について。
その第2部の「スポーツ」で、昨年まで選手生活を送っていた2人に、テコンドーの型、組手(試合)のデモ、ミット蹴りなどを実演してもらい、子どもたちに、ミット蹴りの体験をしました。
組手の前に、得点の説明を。
ヘッドギアを示し、「頭部に蹴りが当たれば4点です。」

組手開始。
もちろん、子どもたちが周囲にいますので、本気の試合ではなく、第1ラウンドは、軽めの技を互いに出し合い、第2ラウンドは、少しずつ高度な技を出し合う、という構成です。

審判役の先生、昨日からyoutubeの動画を研究し、アンチョコを片手に持って(なぜか折り紙でした)、2人の動きについていきます。(選手2名と審判で、三角形になるように、審判は自分の位置を取るのだそうです)

そして、組手の後、ミット蹴りの実演。
ほとんどの子どもは、「ミット」を見たことがなく、かつ、ミットを蹴る音も聞いたことがありません。
初めて聞く、独得のパァーン!! という音に、アハハハッと楽しげに笑う子どももいました。

ミット蹴りを、順番に体験してみます。
ミットを子どもが叩きやすい(蹴りやすい)ところに保持してもらい、教員が支援し、ミットを叩いたり、蹴ったりする体験をしました。

和やかに、楽しく時間は過ぎ、最後、2人の挨拶。

考えるところ、感じるところが、沢山あったようです。
子どもたちから、手作りのプレゼントをもらって、本当にうれしそうでした。


いい時間になって、本当によかったと思います。

実は、この企画は、かなり前から一度は実現させたい、と思っていたものでした。
特別支援学校や、病院などには、様々なボランティアさんがいらっしゃいますが、「スポーツ系」のボランティアさんは、私が知る限り、お会いしたことがありません。
★まったく個人的な感覚ですが、有名選手が訪問してきて、こんにちはー、といってニコヤカに握手などして、ニコヤカに帰っていく、というのは、スポーツボランティアとは言わない、と私は思います★

重度の障害がある方たちには、「本格的なスポーツ」は危ないものである。
そんな感覚が、一般的であるように思います。
アメリカ大好き、では決してありませんが、アメリカでは、スポーツボランティアは確立されているそうです。
だから、重度の障害を持つ方を、車椅子ごとアメフトのフィールドにお連れして、その方のまん前で、フル装備のアメフト選手がキャッチボールをして見せたりするとか。
このような体験を、日本の重度障がいの方たちにも・・・、と思わずにはいられません。

同じ命でありながら、タマタマ生まれた国が異なるだけで、体験の幅が著しく異なっている現実。
運動と無縁の私に何ができるのか、皆目見当もつきませんが、このような問題意識は、常に頭の片隅においておきたい、と思うのです。

今日来てくれた2人には、心からありがとう、を言いたいと思います。
そして、楽しい時間にするために、たくさんの先生方たちから、支援、応援、手助けを受けました。
本当にありがとうございました。
次なるステップ、次の活動に、必ずつなげていきます。

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