人生でやり直したいこと

今日はパソコンとはまったく関係のない話です。

私はいつどんなときでも「今が一番!」と思う人間の上に、「過去があるから今がある」という名目のもと、恥多き人生を歩んでいるくせに、後悔などほとんどしない、すばらしく面の皮が厚い人間であります。

しかし、そんな厚顔無恥なる人生を歩む私にも、「やり直したい・・・」と切実に思うことが一つだけあります。
それは「長女の育児」です。

私は友人の中で一番結婚が早く、一番最初に親になりました。
そして長女を出産してすぐ、遠くに引っ越さなければならなくなり、誰一人知り合いのいない中で、絵に書いたような「孤独な密室の育児」をせざるを得ませんでした。

私が愛読していた育児書には「子どもは一人ひとり違う」とか「焦らずに」とか何度も書いてありましたが、オットの母から「少しでもはやくトイレトレーニングを」とパンツを山ほど送ってきたり、いろんなことを言われる中で、いつの間にかすごく追い詰められていきました。

トイレトレーニングとか、今思えば1歳くらいで強行しなくてもよかったんだ、と本当に後悔しています。
誰一人「まだオムツでいいんじゃない?」と言ってくれる人もいない中で、閉じ込められたマンションの密室の中で必死になってトイレトレーニングをしていた自分は愚かだったと今は思います。
そして、トイレトレーニングを強制されていた長女のことは、思い返してみても哀れです。

当時、アメリカで孤独な育児をしていた日本人の女性が、近くの湖に子どもを投げ入れた、という事件がありましたが、その女性の追い詰められていく気持ちが、痛いほどわかるようでした。

トイレトレーニングなんて、やっきにならずとも大丈夫なんですよね。
私は4人子どもがいますが、下の3人にはまったくしませんでした。
中の1人は確かにいつまでもオムツがとれず、夜中のオムツを取るのは、なんと小学校3年までかかりましたが、ちゃんと取れました。

長女は喘息で、これまた私は、当時の私ができる「ありとあらゆること」を必死にやりました。
しかし、喘息というのは、ある一面では「日にちグスリ」的なところがあって、身体が出来上がっていくと共に改善されていく、そういうものでもあるんですよね。
私はそれを知らず(今ならもっとネットとかで調べられるんでしょうけど、当時は育児書と医者、近親者の助言が全てでした)、乾布摩擦もやってる、朝晩の吸入も通ってる、シーツは3日に一度は洗ってる、飲み水も変えた、etc・・・・なのに、どうしてちっともよくならないんだろう?・・・と、ひたすら絶望的になってました。
そのくせ風邪ひかせると怖いから、11月くらいからボコボコに着込ませたり、食べてくれさえすれば、と好きなものばかり食べさせたり、本当に無知な親でした。

できるなら、長女の育児をもう一度やり直したいです。
長女はすでに成人しましたが、今なお彼女の幼少時の育児を後悔しています。

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