4月3日、桜満開の春の日に、パレットがはじめて伺う「勇樹くん宅」で、お花見コンサートを行いました。
テーマは「お花見」ですから、イルミネーションはピンク系。そして大村監督が、手作りで桜の花を90個作ってきてくださいました!
周りに隣接する民家もなし、ということで、窓も開け放った状態でコンサートを開始しました。
オープニングは、「メタル水戸黄門⇒マツケンサンバ」
勇樹くんも、お友だちも、おうちの方たちも、医療スタッフの方たちも、まっすぐな目で見てくださっています。
その「瞳の応援」を感じながら、順子さんカルコさんもダンサーズで登場し、マツケンサンバ!
勇樹くんのベッドでは、お姉さんが寄り添いながら、後で見せようと思われてか、スマホでずっと撮影しておられました。
勇樹くんを見やる、お姉さんの瞳の優しさ。心にしみます。
さて、にぎやかなオープニングが終わった後は、順子さんとカルコさんによる、癒しの時間♪
「ケセラセラ」などの、有名な歌を、お2人なりのアレンジで。
前でタンバリンや、ベルを鳴らしてくれるちびっ子たちに話しかけながらの、カルコさんのMCもとても楽しかったです。
順子さんの鍵盤。カルコさんの歌声。
開け放たれた窓から、どこまでも飛んでいくようでした。
そして、ガラリと雰囲気を変えて、次は「アニソン」コーナー。
パレットはいつも、「限られた時間で、バラエティゆたかなプログラム」を大切にしています。
静あれば動あり。
「スペシャルゲスト登場!」のコールで、ご存知、「まるこちゃん」登場!
今回、初めて個人宅で「まるこちゃん」が登場しましたが、おうちの中で見ると、まるこちゃんデカくてビックリでした。
「踊るポンポコリン」の歌にあわせ、まるこちゃん大健闘。
ちびっ子たちが一緒に歌ってくれて、とっても楽しく、嬉しかったです♪
おうちの方たちも、楽しんでいただけたでしょうか。
まるこちゃん、ここ2回ほど連続してパレットライブで出演しましたが、迫力ある大きさゆえに、「踊ったりが難しい」ということでした。そこで、次回はもっと身軽な格好で、パフォーマンスもできるプログラムを考えたいな、といま、着々と準備を進めているところです。(アレコレ役を振られる方は、本当にお気の毒デス)
まるこちゃんの後は、定番「チャラヘッチャラ」と、「北斗の拳」。
目の前のちびっ子たちも、熱心に見てくれていました。
賑やかなアニソンコーナーが終わると、今度はちょっと落ち着いて「リクエストコーナー」。
前もって、好きだと伺っていた曲を演奏させていただきました。
まずは、順子さんとカルコさんによる、「さんぽ」。
勇樹くんの大好きな曲とのこと、勇樹くんに届いたかな。
そして、勇樹くんのお姉さんがお好きだという、ユーミンの「春よ、来い」をバイオリンで弾き、その後情熱大陸。
春風にのって、とてもとても気持ちよく弾けました。
ラストは、銀河鉄道999。
そして、クラッカー!
アンコールをいただき(^ ^)、みんなで「上を向いて歩こう」を大合唱!
大村監督作成の、巨大歌詞カードが大活躍です。
最後はみんなで記念写真!
こういう時も、勇樹くんのお母さんは、みんなを勇樹くんのいるベッドに集めるのではなく、勇樹くんをさっとバギーに乗せて、勇樹くんが、みんなと一緒に並べるようにされます。
このような、お母さんのひとつひとつの動作は、すべて愛情からなされるものだと、本当に感動します。
最後の記念写真。
楽しすぎた時間でした。
この日は前日から「大荒れ、土砂降り」の天気予報でした。
ところが、搬出もすべて終わるまで、雨は全く降りませんでした!(その後、たしかに土砂降りになりました)
私も晴れ女ですが、勇樹くんは更に筋金入りの「晴れ男」だとか。
私たち2人ぶんの「晴れ」が合わさって、お天気も味方してくれた、パレットお花見コンサートでした。
勇樹くんの高校1年、2年のとき、私が担任でした。
そのまま3年まで担任して卒業・・・と思い込んでいたのですが、諸事情あって、彼のクラスを離れなければならなくなりました。
ちょうどこの時期。3月の終わりから4月のはじめにかけて、本当に辛く、悔しく、悲しく、行き場の無い気持ちを、どうしようもありませんでした。
ところが、その後に配置された「訪問教育」から、エンターテイメントを主眼においたボランティアの必要性を痛感し、自分でパレットを立ち上げました。
そして、いま、勇樹くんが高校を卒業して、何年もたって、私はパレットの一員として、勇樹くんの前に立ち、一緒に楽しい時間を過ごすことができました。
すべて音楽あればこそ、ですが、あの時、私が配置換えになっていなかったら、おそらく、今日この日は来なかったのでは、と思います。
すべてのことは、どこかでつながっていて、何一つ無駄なことはないんだな、とつくづく思います。
勇樹くん、ふみちゃん、しんたろうくん。そして、ちびっ子たち。
また会える日がくることを、とても楽しみにしています。
もっともっと楽しんでもらえるように、頑張ります。
みんなも元気で、また会いましょう♪
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