病棟で、『世界のともだち』パネル展開催!

『世界のともだち』は、『ノンタン』シリーズや、『はらぺこあおむし』などの出版で知られる偕成社が、創業80周年を記念したシリーズです。
全36巻で、36か国の子どもたちのくらしを紹介する写真絵本で、現在、12巻刊行されています。
『世界のともだち』の笑顔があふれるパネルを、偕成社は作っておられ、全国の図書館や書店で、『世界のともだち』パネル展が開催されています。

そして、重度の障害がある方たちが生活する病棟でも、『世界のともだち』パネル展が、いま、開催中です♪

病棟行事とすり合わせをし、昨日の午後から、訪問教育の職員で飾りつけと展示をしました。
その様子です。


広い訓練棟に、ズラーッと並んだ様子は、壮観です。

じっくり見ると、こんな感じです。
一緒に飾ってある、ラミネートをかけた資料は、偕成社の『世界のともだち』取材者ブログを、プリントアウトしたものです。
この取材者ブログがまた興味深く、サブの教材として最適です。
サブの教材をしまう箱は、100均で買ったA4サイズのファイルボックスに、国旗と、国旗のいわれを書いたものを貼り付けたものです。これも一緒に展示しました。



職員の手持ちの本なども、一緒に展示しました。

図書館で借りた、絵本の韓国語バージョンも一緒に展示。
これは林明子さんの、「はじめてのおつかい」と、「ぐりとぐら」です。

これもお借りした、大型ポスターと、手作りの『世界のともだち』展示タイトルポップ。

このパネル展開催の、一番最初のきっかけは、2012年、島根県であった、全国図書館大会に、私が参加したことでした。
ここで、偕成社の方とfacebookでつながり、親しくさせていただく中で、偕成社が『世界のともだち』を刊行すること、また、パネルを作成し、パネル展を全国の図書館や書店などで開催することを知りました。
ステキな企画!と勝手に私が盛り上がり、ダメモトで、偕成社の方に、「お借りできませんか」とお聞きしたのでした。
まあ、ダメだろうな、と思っていたところ、思いもかけぬ快諾のお返事。
本当にうれしかったです。
快諾のお返事の中には、このような一節がありました。
「病院の外の世界を知らないこどもさんたちに、私どもの本を通して、世界のこどもたちの生活を知ってもらえる機会を作っていただけるのは本当にありがたいと思っております。」
そして、丁寧に梱包され、荷造りされたパネルのセットが、静かに私の職場に送られてきました。
「偕成社が、これこのように、パネル一式を、無償でお貸しいたしますよ!」なんて宣伝は全くなく、静かに、大きなダンボール箱が2つ、送られてきたのです。

お断りいたしますが、私の身内にも、友人にも、偕成社にかかわりのある人は1人もいません。
ヨイショする義理があるわけではありません。
今、私がこの文章を書いているのは、一にも二にも、「鳴り物入りではない、静かな善意」に感銘を受けたからです。
「善意を示すのにメガホンはいらない」んですよね。

さあ、明日は病棟の誕生会。
学校以外の、たくさんの入所患者さんや、保護者の方にも、パネルを楽しんでいただけますように!

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